湊洋二(高34回)

ラグビー王国・神奈川――。神奈川県にはその底辺を担うラグビースクールが17団体あり、その一つである『麻生ラグビースクール』で現在コーチとして子供たちにラグビーを教えています。我が『麻生ラグビースクール』は強豪揃いの中で毎年好成績を収め、県下でも上位クラスであることは間違いないと思います。

その強さの秘密は何ですか? と時々他のスクールの方から聞かれることがあります。それはまず「三位一体」という考え方がスクール全体に浸透していることです。「三位」とは子供たち、その親とコーチを示し、スクールでプレーしている子供たちを盛り上げるために親・コーチが固いスクラムを組み、バックアップしていく運営体制です。
このスクールでは、たとえ親といえども、子供をグラウンドに送り出すだけ、ということは許されません。対外試合を含めスクールの行事はすべて親とコーチの協力によって運営され、特に夏合宿はお母さんたち主体に運営されます。普段の練習でも、グラウンドの横で暇そうに体を休めているお父さんたちは有無を言わさず練習に借り出されます。もう一つの強さの秘密はコーチの数が多いことです。現在スクール生は約80名で、それに対しコーチは約40名と単純に計算しても子供2人にコーチ1人ということで、きめ細やかな指導が可能となります。といっても、コーチ陣すべてがラグビー経験者というわけではありません。経験者は半分以下で、それ以外は、自分の子供の“追っかけ”をやるうちにいつの間にか「駆り出されて」ラグビーにのり込み、そのままコーチになってしまったお父さんたちです。
私自身はというと、大学の同好会に所属した程度で大した経歴はありません。だから、実は福高ラグビー部OBではありません。もっとも、福高に入学して体育で最初に教わったのがラグビーだったことや、在学中にラグビー部が2度花園に出場し大活躍したことから福高ラグビーのファンとなり襟に光る楕円形の校章(実はラグビーボールを表しているとは知りませんでしたが)を誇りにしたものでした。ラグビー部OBからは叱られるかもしれませんが、少なからず“福高ラグビー精神”は培われているものと自負しています。
関東に住んで12年になり、母校の応援にいけない(テレビで見ることもできない)のは残念です。確か昭和58年を最後に花園からも遠ざかっていると記憶しています。全国制覇した頃はRed Babyと呼ばれていたそうです。福高ラグビーのファンとしても1日も早く花園の舞台にRed Babyたちが復活することを心から祈っています。

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