中村哲さんの突然の悲報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

中村さんには、東京福中・福高同窓会の創立90周年記念事業として開催された第2回福高塾でのご講演や、創立100周年記念として刊行した『未来日記』の中のインタビューなどをお受けいただき、同窓生にさまざまなメッセージを残していただきました。

「人が生まれて死んでいく尊さは、世界中どこにいても変わらない、人の命を粗末にしない。その地域の文化・慣習を尊重し、困っている人が『何を考えているのか? 訴えているのか? 望んでいるのか?』に耳を傾け、『何をしたら良いのか? 何をしたらいけないのか?』を相手の立場に立って考えなければいけない」

「好んで危険な場所に出掛ているわけではありませんし、身を守るすべを尽くします。同時に、いままさに自分が必要とされている、それをやらなければ誰がするのか。これをしないと人としてどうにもならん、という強い思いがあります」

2020年完成に向けて取り組まれていた東部穀倉地帯の復活計画の見届けがかなわず、無念のお気持ちはいかばかりかとお察し申し上げます。

謹んで哀悼の意を表します。