企画委員会では、「福高塾 第8回セミナー」を次のとおり開催しました。
日時:2013年10月25日(金) 19:00~21:00
会場:品川区立総合区民会館 きゅりあん
講師:占部 正尚氏(高33回)
テーマ:「ペップトーク」
第8回福高塾は2013年10月25目、経営コンサルティング会社、保険会社での営業など多彩な業種で活躍された経験を活かし、現在は独立してマーケティングオフィス・ウラベを経営する占部正尚さん(高33回)をお迎えし、品川区総合区民会館きゆりあんで開催しました。
当日は台風接近で開催も危ぶまれる中でしたが、占部さんには豊富な資料を準備いただき、軽快なお話と実際のコンサルティングで実施されている演習も交えた講演に、参加した皆さんは、楽しくも有意義な時間を満喫しました。
テーマの「ペップトーク」はもともと米国のプロスポーツ界で監督、コーチが試合に臨む選手だちを勇気づけ、元気づけるためにロッカールームで掛ける言葉のことです。
しかも、ハイレベルの激しい競争でしのぎを削るトッププロの世界となれば、「ペップトーク」にもご心の導火線に火をつけるような、練られ、研ぎ澄まされた言葉、ポジティブシンキング(積極的な考え方)が求められます。
それだけに研究の対象にもなり、現在はスポーツの枠を超え、ビジネス界や行政・学校・コミュニティ・家庭などで活用され始めています。上司が部下を、先生が児童・生徒を、親が子どもを、どのようにモチベーションアップしていけばよいのか、といった観点から注目されています。
占部さんは日本ペップトーク普及協会理事として、全国を駆け回っています。
今回の福高塾は、これからの時代は、みんなが勇気を持ち、元気を出して物事を積極的に捉え、考え、実践していくことが重要になってくるとの思いから、このテーマを選びました。
講演では、参加者みんなで簡単な演習をしました。2人1組になって、まず相手の話すことをすべて否定していくのですが、これが結構つらい。先輩と組んでやろうものなら、なおさらです。その後、今度はすべて肯定していくのです。
この演習で占部さんは私たちに、同じ状況・内容・言葉でもプラス面、マイナス面があることに気づき、そのプラス部分を捉えて表現し、相手に伝えることの重要さを問い掛け、最後に、実際の生活の場でポジティブシンキングを実践することによって、考え方と行動が自然と変わっていくと説かれました。
思えば、2012年度の福高塾で講師の岩熊昌毅先生は、「人は考えた通りの人間になれる」と心の大切さを説いて話を結ばれましたが、占部さんのペップトークと本質で通底していると思いました。快く講演を受けていただいた占部さんに改めて感謝申し上げます。
恒例の懇親会では、黒永事務局長の乾杯の音頭のあと、中華料理を楽しみながら、講演についての質問や、それぞれの近況、高校時代の思い出話などを語らい、最後は全員で「博多手一本」で締め、今年度の福高塾もつつがなく終了することができました。