企画委員会では、「福高塾 第5回セミナー」を次のとおり開催しました。
日時:平成22年10月29日(金)19:00~21:10
場所:すみだ産業会館
講師:大隅 良典 氏 (高15回) 東京工業大学統合研究院特任教授
テーマ:「自分を食べて生き残る細胞に魅せられて」
参加者:30名(含むスタッフ) 参加費:500円
今年度の福高塾は、細胞生物学者でオートファジー研究の第一人者である大隅良典氏(高校15回)を講師としてお迎えし開催しました。
今年度は、福高塾のコンセプトを従来の企画委員会からの提供型の勉強会ではなく、同窓生の世代間交流や社会貢献への意欲を具現化するための支援型の勉強会を目指すこととし、広く同窓生よりのご意見を集めた結果、最も要望の多かった大隅良典氏を講師としてお招きすることとしました。
当日は接近中の台風の影響が心配されましたが、30名の参加者を得ることができ、講演では、最初にDNAやアミノ酸といったオートファジーのことを知るための基本からわかりやすく解説していただきました。
オートファジー(自食)については専門用語などが多く使われる少し難しい話でしたが、顕微鏡の画像や5μmという酵母活動の状態を記録した動画等をパソコンで映し出しながら解説していただき、その興味深い内容に参加者も皆熱心に話に耳を傾けていました。
講演後の質疑応答では老化や病気とオートファジーとの関係等の質問が多くありましたが、その質問に一つ一つできるだけわかりやすく誠実に答えられる大隅氏の姿は大変印象的でした。
恒例の講演後の懇親会では、講演の内容についての話やそれぞれの近況話や高校の思い出話等を語り合い、非常に楽しい時間を過ごしたなかで、今年度の福高塾も無事終了することができました。