開催日時:2017年5月13日(土)12:15〜16:30
会場:TKPガーデンシティ品川(品川GOOS内)
参加人数:717名(うち招待者5名)
本年は、福中・福高が創立100周年ということもあり、一人でも多くの同窓生の皆さんと100周年をお祝いしたいという思いから、700名以上収容できる会場に移しての開催となりました。
また、拡大福高塾と銘打って、スペイン・バルセロナにある「サグラダファミリア大聖堂」の主任彫刻家である、高校25回の外尾悦郎さんに特別記念講演をお願いすることになり、スケジュールの関係で開催の時期を、従来の4月から5月に変更することになりました。
そして、私たち当番幹事「4の回」が掲げたテーマは「世界中から祝いめでた」です。外尾さんを始め、前年にノーベル賞を受賞された大隅良典さん、ペシャワール会現地代表の中村哲さんなど、福中福高OB・OGには世界中で活躍している方々がたくさんいらっしゃいます。世界で羽ばたく福中・福高の卒業生と、一緒に100周年をお祝いできたら、という気持ちを込めたテーマです。
さて当日は、あいにくの冷たい雨です。はたして目標の参加者700名は達成できるのか?そのような不安を胸に、総会が始まりました。
総会会場には、100人を超える方々が参加。一方で、外尾悦郎さんの特別講演の会場にも、少しずつ開演を待つ方々が集まり始めます。総会も終了し、13時の講演開始の時点では、700席以上を用意した会場は、ほぼ満席に見えるところまで埋まりました。
外尾さんの講演は、さすが40年近くアントニ・ガウディという巨匠に向き合ってきた方だけに、優しさに包まれた語り口の中にも、ずっしりとした重みがある、素晴らしい内容でした。命綱も無い60mの高さでの作業の厳しさ。ガウディとバルセロナの自然に寄り添って常に思考を重ねていく心の内側。イタリア・フィレンツェの大聖堂に700年も仮のままだった説教壇のコンクールで、並み居る強豪を抑えて当選しヨーロッパ中を震撼させた痛快な話。どれも実体験に即した上にユーモアが散りばめられて、聴衆を引き込んでくださいました。
そして、ついに懇親会です。今回は、できるだけ着席できるようにとさまざまな工夫と準備を重ね、約450のテーブル席をご用意することができました。
冒頭の校歌斉唱。参加者全員で声高らかに2番まで歌い上げ、参加者から大きな拍手が巻き起こって、懇親会がスタートしました。
最初の企画は、「世界中から100周年を祝おう」です。世界各地にお住まいの福高卒業生の方々から生中継でお話を伺うという、チャレンジングな企画です。ところが、回線がつながりません。しばしの調整を試みましたが、うまくいかず、急遽2番目の企画と差し替えることに。
その企画は、「山笠福高入り」の上映です。昨年の7月10日に、千代流れの皆様と現地の同期の協力も得て、10台を超えるカメラを投入し、あらゆる角度から山笠福高入りの風景を撮影しました。これを約8分に編集しての上映でした。初めて見る迫力ある映像に、参加者からも驚嘆のお声を頂戴しました。
それから、世界中からの生中継に再チャレンジしました。最初から多少のハプニング覚悟とはいえ、冷や汗をかきながら、何とか多くの方々とつながることができました。音声や映像に乱れがあったものの、アメリカ・イギリス・スペイン・インド・シンガポールといった世界各地からの生中継で、現地からのお話を頂戴し、世界中から100周年をお祝いするという目的を達成しました。時差のある中ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。また、現地でご準備をしていただいたにもかかわらず中継がうまくいかずにご紹介ができなかった方には、大変申し訳なく存じます。
最後は、恒例の応援団による学校応援・応援歌、そして祝いめでた・博多手一本で、100周年の東京同窓会を締めていただきました。記念品としてご用意したのは、当日上映した山笠福高入りと福高の校舎・周辺の写真集を収めたDVDと、寺井日記を元に編集をした書籍『未来日記』です。どちらも100周年に相応しい素敵なプレゼントになったものと思います。
4の回では、100周年同窓会の当番幹事を務めるにあたり、さまざまな方々から、多大なるご協力やご助言をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。またお帰り際にスタッフに対して、温かいねぎらいの言葉を多数頂戴したことで、当番幹事一同とてもうれしい気持ちになれました。そして福高に入学し素晴らしい仲間と出会えたことを誇らしく思ったことをご報告して、本稿を終えたいと思います。
母校福高やOB・OGの皆様が、ますます発展・活躍すること、そして東京福中・福高同窓会の絆がますます強固なものになることを祈念しています。 |